柴田式足育メソッドが、幼児教育の現場へ広がっています。
このたび、長年にわたり日本の幼児体育を支えてきたカワイ体育教室に通う全生徒へ、年2回配布されている冊子にて、「子どもの足」および柴田式足育メソッドをご紹介いただきました。
カワイ体育教室は、昭和の時代より幼児体育の草分け的存在として全国の園に導入され、多くの子どもたちの運動発達を支えてきた実績ある教育機関です。そのような歴史と信頼を持つ現場で、「足」という成長の土台に着目した視点が取り上げられたことは、幼児教育の大きな転換点であると考えています。
従来の幼児体育は、「走る・跳ぶ・できることを増やす」といった運動スキルの獲得が中心でした。しかし現代では、姿勢の崩れ、転びやすさ、集中力の低下など、子どもの育ちに関わる新たな課題が顕在化しています。こうした背景から、運動以前に“からだを支える土台づくり”の重要性が強く求められる時代へと移行しています。
柴田式足育メソッドは、足の形状や使い方を通して、子どもの生活習慣や身体発達を総合的に捉え、家庭・園・地域が連携しながら成長を支える実践的な取り組みです。足は、姿勢・歩行・運動能力だけでなく、集中力や情緒の安定にも深く関係する重要な基盤であり、その理解と支援は幼児期にこそ必要不可欠です。
本協会では、昭和型の「運動を教える」指導から、令和型の「からだの土台を育てる」支援へと、保育・幼児教育の在り方が進化していくことを願い、今後も現場に根ざした啓発・研究・人材育成を進めてまいります。
子ども一人ひとりの健やかな未来のために。
足から始まる成長支援を、これからも全国へ広げてまいります。
